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zoom RSS 映画感想:「半落ち」

<<   作成日時 : 2014/10/13 22:03   >>

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やぁ諸君、元気にお過ごしだろうか。

今回から新しいネタとして映画感想シリーズを行っていく。
基本的に家から出たくないでござるを実行している私なので、レンタルで観たものが中心になる。
そのため話題の新作とかは多分やらない。

あぁ

公開から半年後のレンタル開始でならみるかもな。

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さて、記念すべき第一回として、「半落ち」を選んだ。


基本的に邦画はあまり観ないのだが、この前ジャズ研の現会計補佐のAK嬢が映画好きだということから
何かお勧めはないのかと聞いたところ、お勧めされたのがこの映画なのである。

画像

※関係ないが画像はAK-47

公開当時はかなり話題になっていたし、タイトルを知らない人はいないと思う。
横山秀夫の同名の小説が原作の一応推理・ミステリーである(伏線その1)


Wikipedia:「半落ち」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%8A%E8%90%BD%E3%81%A1


※ここから先はネタばれおよび作品に対する個人的な感想が入ります





















総合:4点(5点満点中)

ストーリーの根幹は簡単で、

「アルツハイマーの妻を殺してしまった現職の警察官の夫が、殺害から警察に自首するまでの空白の2日間は一体なんなのか?」

ということに対して各立場(警察、検察、新聞記者、裁判官、弁護士)から様々な人間ドラマとともに、謎が明かされていく(伏線その2)という話。


この映画に対して否定的な批評というのは

結局「オチ」が半落ちじゃねーか

ということが大半。

正直に言うと、

寺尾聡(梶聡一郎役)が重厚な演技をして一切口をつぐんでいた空白の2日間がそういう理由?

という感想がどうしても残る。

警察としては妻殺しの警官が、新宿の歌舞伎町に行っていた→イメージが悪くなりすぎィ!!
ってなんだか当初被害妄想みたいにあたふたしていた警察上層部が目につくのだが、下手なラブコメの勘違いヒロイン並みかもしれない。

というのも梶が2日間を語らなかった理由が、息子の死をきっかけに登録した骨髄バンクでドナー提供できた少年を一目見に行っていたけど、それを知られるとその少年に迷惑がかかる、という割と普通なもの。
その分理解しやすいのではあるが、しかしたかがその程度で?感が残るのはいかがなものかと。

まぁこの映画版は原作通りではないらしく(新聞記者の性別が男性から女性に変更されていたり)、上記Wikiにもある人生五十年には触れてないし、そもそも梶刑事が生き続ける理由もあまり触れられていない。
また原作小説を読めば印象は違うのかもしれないけど。

※私の見落としの可能性や理解力不足は大いにあるだろう


とは言え、この映画を4点の根拠は映像作品としてあれだけ豪華な俳優陣が良い演技をし、人間ドラマをちゃんと描けているからである。

初っ端から柴田恭兵がかっこよくてかっこよくて、久しぶりに燃えた。
あぶない刑事を夕方の再放送で見てた少年時代、あのお調子者な2枚目に憧れた私からすると今の柴田恭兵のやる年配の上司役って結構違和感あるけど。

検察官役の伊原剛志も左遷されたエリート感を上手くだしているよなぁと。弁護士の國村隼もああいううだつの上がらない役(褒め言葉)をさせると右に出る者はいない。

なにより全てを背負いこんで語ろうとしない梶聡一郎という人物は、寺尾聡の演技がすごい説得力を出しているんだわ。あんまり画面に出てこないけど

なのでこの映画は推理ものとして楽しむのではなく、ヒューマンドラマとして観た方がいい。その方が梶という人物にまつわる6人の人物の駆け引きや心理をめぐる話として理解出来る。

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しかし、横山秀夫はこの作品もそうなのだが、基本的に組織というものをだいぶ嫌っているんだろうなぁというのが伝わってくる。
クライマーズハイもこの人の作品だが(そして舞台もどちらもグンマーである)、組織=悪として描いている。

志木警視も佐瀬検事も組織(警察・検察)のやり方で真実を明らかに出来なかったし。

まぁそう言う組織嫌いとかが、あの直木賞問題にもつながっているのかなーと邪推。
http://www5a.biglobe.ne.jp/~katsuaki/sesou49.htm



そんなことで、この映画はシナリオを楽しむよりかは「この役者達の演技」を楽しむことが魅力なのかもしれない。
壇上に上がった役者たちの能力と、元々にある人間ドラマの部分がこの作品の説得力・観どころなのだろう。

ストーリーとかトリック(謎解き)は話を進める潤滑油みたいなもの。そこに焦点を合わせると、疑問が残る映画かもしれない(まぁ原作よりもコンパクトにまとめあげた弊害の可能性はある)。

というわけで、今まであまり観ようとは思わなかった映画だが、やっぱり人の勧めがあると手を伸ばしてみようと思うものである。
教えてくれてありがとう、AK嬢。でも寺尾聡とか柴田恭兵が好きだなんて渋すぎないかね

そんなこんなでこのシリーズは定期的に続けていく予定。
一応ジャンルは問わずにやっていく。

「あの映画いいよ」というのがあったら是非教えて欲しい。

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